捕虫器の必要性

人や物が出入りする現場で、虫が全く入ってこないことは有り得ません。まして食品を扱う以上、ゴミ箱や排水溝には虫が成育する環境が整っています。もちろん、食品衛生に気を配る現場であれば、ゴミ箱や排水溝は毎日清掃しますし、ドアを開けたままにしないよう、従業員の教育は行き届いています。それでも食品現場からいなくなることがないのが虫ですし、捕虫器の重要性がそれによって減じることもありません。

例えば食中毒の原因菌は目には見えません。だからこそ恐ろしい訳ですが、煮沸や滅菌スプレーなどを充分に行なえば、死滅させた細菌の死骸が食品に混入していても問題にはなりません。
ところが、虫の場合はたとえ死んでいたとしても、食品に混ざれば立派な異物です。
これを煮沸しても形は残るわけですから、問題の解決にはなっていないのです。

食品現場に飛ぶ虫を薬で処理したところで、死んだ虫が消えてなくなるわけではないので、混入の危険は少なくはなりますが、なくなることはありません。

この部分に、飛来する虫を物理的に捕獲する「捕虫器」の大きなメリットがあるのです。
食品現場に虫がいない状態にするのが理想だけれど、それには限度があり100%のカットは到底望めません。したがってどうしても食品現場には虫は飛んでいる。これを食品に入れない、お客様の目に触れさせないためには、できるだけ素早く捕まえるのが最も良いやり方です。そして捕まえた虫は、目に見える形で残っている方が安心です。捕まえた虫にちゃんと6本足があって、羽がちゃんと付いていていて初めて、異物混入の危険が一つ取り除かれたことになるからです。

食品現場の防虫対策のステップ

虫を発生させない・侵入させない → 虫の対策はまず5Sから

発生・侵入した虫は、速やかに捕まえる → 物理的対策

捕虫器のもう一つの重要性は、センサーとしての役割です。
捕虫器は、どのくらい虫が捕獲されているのか、常に目視によるチェックができます。
捕獲状況がそのままその場所の衛生環境のレベルを表すわけですから、そのレベルが満足のいくものでなかったときには、これを改善するために新たな対策を行なう必要があるとわかります。対策を行なったうえで、改めて捕虫器による捕獲状況のチェックを行なえば、衛生環境が改善されたかどうか判断できます。これらを繰り返すことで、食品現場の衛生環境レベルの向上が期待できるのです。

どのくらい捕獲されているか、定期的にチェックする→HACCP的手法

必要に応じて、改善策をたてる → 5Sの徹底・出入口対策・ゾーニングなど

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